会員の皆様へのお願い
日本アメリカ文学会関西支部会員各位
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され、さまざまに制約の多い状況が続いておりますが、会員の皆様にはご健勝のことと存じます。
この間、執行部、運営委員会、事務局において、今年度の関西支部の行事をどのようにするか検討を重ねてまいりました。その結果、まことに残念ながら、5月の総会は実地には開催せず、支部ウェブ上で開催することにいたしました。また、総会では若島正先生のご講演を予定しておりましたが、来年度に延期させていただくことにしました。会員各位、また若島先生には大変申し訳ございませんが、何卒ご海容のほどお願い申し上げます。ウェブ上での総会開催につきましては、別途、5月10日頃をめどに、総会の手順についてのご案内を送る予定にしております。
新型コロナウイルスの今後の状況が見通せないなかで、6月以降の例会をどうするかも考えて参りました。一つは多数の人が集まるような場を設定すること自体の社会的責任(特に大学関係者は感染すると他に甚大な影響を及ぼしてしまいます)、今一つは会場校から使用を許可されるかどうかの懸念があります。如上の観点から、6月~9月の例会も実地に開催しないほうがよいのではないかと判断し、運営委員会でもお認めいただきました。この時期の支部例会では各種の企画が予定されていましたが、それらにつきましても延期とさせていただきました。関係する講師予定の会員にも大変ご迷惑をおかけし、心苦しく思っております。
しかし、実地での例会開催がなくなると、個人発表の機会が失われてしまいます。若い会員には博士論文等の関係で業績を積む必要もあるかと存じます。そこで、支部ウェブ上で例会を開催してはどうかと考えております。大まかには次のような手順です。
1)前月の20日までに発表受け付け。発表要旨、レジュメ、及び音声もしくはビデオによる発表を送付していただき、支部ウェブ上に掲載する(原稿そのものは掲載しない)。
2)当月1日から15日までウェブ掲載。この間に質問を受け付ける。質問は事務局へお寄せいただく。
3)当月20日~末日まで発表者からの応答(音声、ビデオ、書面のいずれでも可)を掲載する。
4)以上をもって発表がなされたとみなす。
このような方法で、8月、9月、11月、2月にウェブ例会を実施してはどうかと考え、追って総会にて正式にご提案する所存です(また、今後の状況次第ですが、12月大会時に個人発表の機会を設けることも考えております)。
このような例会中止の判断をするのは現時点では早すぎると思われるかもしれません。しかし、例会が開催されるのかどうか、あやふやな状態で会員に不安を感じさせるよりも、現時点ではっきり方針を打ち出しておいた方がよいと考えました。6月~9月にコロナウイルスが終息していた場合、実地に例会を開催しなかったことに対してご不満は出てくるだろうと存じますが、会員が安全な環境で安心して支部活動に参加できるようにすることが、執行部、事務局としての責務だと考え、運営委員会にもお諮りし、ご了承いただいた次第です。会員各位におかれましては何卒ご理解のほどお願いいたします。
一日でも早く、新型コロナウイルスの感染が収束し、平常な状態で学会活動ができる日が来ることを願っております。会員各位にもさまざまなご不便をおかけすることと存じますが、ご理解、ご協力のほど重ねてお願い申し上げます。末筆ながら、各位におかれましては、ご自愛専一のほどお願いいたします。
2020年4日21日
日本アメリカ文学会関西支部長
西 谷 拓 哉