塩田弘・松永京子・浅井千晶・伊藤詔子・大野美砂・上岡克己・藤江啓子編『エコクリティシズムの波を超えて――人新生の地球を生きる』音羽書房鶴見書店、2017.5. xii+436頁、3800円

エコクリティシズム研究学会の20年以上にわたる実績と歴史によって生み出され完成した27編の研究論文集。本書副題にある「人新世」 (Anthropocene) とは地質学の用語で、人類の活動が地球環境を変化させる新たな地質年代に突入しているとする認識を示す。

目次

序章 第四の波のかなた―エコクリティシズムの新たなる歴史編纂的比喩を求めて
第1部 エコクリティシズムの源泉――風景の解体と喪失
第2部 エコクリティシズムの現代的展開――語り始めた周縁
第3部 SFとポストヒューマン――境界のかなたへ
第4部 核時代の文学――アポカリプス、サバイバンス、アイデンティティ
終章 聖樹伝説―ヨセミテの杜、熊野の杜

★エコクリティシズムの波を超えて(Honya Clubにジャンプします)