1. 書誌

ヘンリー・ジェイムズ『後見人と被後見人』齊藤園子訳、大阪教育図書、2019年。

*ISBN: 978-4-271-31035-8

*大阪教育図書ウェブサイト内書籍情報

https://www.osaka-kyoiku-tosho.net/books/588/

2. 内容紹介

ヘンリー・ジェイムズによる長編第一作にあたる作品、Watch and Wardの本邦初訳。アメリカのボストン、ニューヨーク、イタリアのローマを舞台に、独身男ロジャー・ローレンスと孤児ノラ・ランバートを取り巻く人間模様が繊細な心理描写を伴いながら展開する。ビクトリア時代のアメリカに生きる若いジェイムズの筆致が際立つ作品で、ニューイングランドの生活風景や習慣、異国ローマでの日々が色彩豊かに書き上げられている。一方で、ジェイムズの作品世界が凝縮されており、後に続く作品の考察に少なからぬ影響を及ぼしうる作品と言える。全11章で構成される小説の日本語訳と合わせて、訳者による解説、作品場面に関わる地図や訳者撮影の写真が掲載されている。

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