坂根隆広著『チャールズ・ブコウスキー─スタイルとしての無防備』
三修社
価格:2,808円(本体2,600円+税)
ISBN 9784384059434
酒と放浪生活に明け暮れ、パンクでカルト的な作家として知られるチャールズ・ブコウスキー。本書では短編・詩集・小説など数々の作品批評を通じて「無防備で」「めちゃくちゃな」ブコウスキーの自意識あるいは自己のあり方を考察する。巻末には、簡明な説明を付した、豊富な文献リストを掲載。
目次
序章 スタイルとしての無防備
第1章 開かれ―ブコウスキーの詩における動物
第2章 遠い間近さ―ブコウスキーの詩における観察の系譜
第3章 無用の人―ブコウスキーの短篇のいくつかの特徴について
第4章 冒険のあとで―『ポスト・オフィス』と仕事
第5章 死から遠く離れて―『ファクトウタム』と失業
第6章 さらされる作家の肖像―『女たち』とパフォーマンス
第7章 奇妙な愛着―『ハム・オン・ライ』と損なわれた身体
第8章 無防備の彼方へ―『ハリウッド』とアルコール
終章 一抹の崇高さ―『パルプ』と作家の倫理