1月例会を下記の要領で開催致します。若手研究者によるシンポジウムです。会員の皆様におかれましては、何卒万障お繰り合わせのうえ、多数ご出席賜りますよう、以下の通りご案内申し上げます。

日時 2018年1月6日(土)午後3時より
場所 〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-8大阪大学(豊中キャンパス)大学院言語文化研究科言語文化専攻 TEL:06-6850-6111(代)
会場 A棟大会議室(2階)
アクセスはこちらを参照してください(クリックするとリンク先にジャンプします)

若手シンポジウム
テーマ:「Crisscrossing Denis Johnson:デニス・ジョンソンの創作における家と反復」

司会  藤井 光 (同志社大学)

講師(ABC順)
安保 夏絵(大阪大学・院)
平川和(三重大学)
森本光(京都大学・院)
村上陽香(大阪大学・院)
竹部春樹(京都大学・院)

概要:
デニス・ジョンソン(1949-2017)は、1970年代から2010年代まで、小説家・詩人・戯曲家・ジャーナリストなど、多方面にわたって活動を続けた作家である。短編集『ジーザス・サン』(1992)がカルト的に支持され、1990年代以降にデビューした作家たちにも大きな影響を与えたほか、2007年には長編『煙の樹』で全米図書賞を受賞し、現代アメリカを代表する作家のひとりとしての地位を固めた。
その一方で、『ジーザス・サン』を中心とする二、三のテクストに批評が集中している現状もあり、ジョンソンが作家として追求した主題や作風の理解は十分に進んでいるとは言えない。本シンポジウムは、若手研究者とともに『ジーザス・サン』その他の小説や戯曲を取り上げ、「家」という空間や家族という主題、加えて反復という手法を各自発表の共通枠として論じることで、ジョンソンの創作の特質を明らかにするとともに、アメリカ文学の伝統と現代性のどこに位置付けられるべき作家なのかを議論したい。