古賀哲男『ラングストン・ヒューズ—ブルースによる社会抗議』大阪教育図書, 2017.12.1, v+271頁, ¥4600+税, ISBN 978-4-271-21051-1
概要
本邦初となるヒューズについての本格的研究書であり、複雑に入りくむ現代社会におけるシンプルな詩の在り方を問う。
目次
はじめに
序章 詩とは何か、そしてヒューズの現代性(音声の回復/方言の問題/ヒューズの現代性)第1章 ブルース詩の誕生(『くたびれたブルース』/『晴着を質屋に』)
第2章 政治と詩、あるいは詩の力とは(『あらたな歌』/『親愛なる麗しき死よ』/「未収録詩群」)
第3章 ライト・ヴァースと黒人社会
第4章 戦争と詩、不運な時代の生き方とは(『ジム・クロウの最期の立場』/『驚異の原野』/『片道切符』)
第5章 ジャズと俗語の実験(『遅らされた夢のモンタージュ』異化、モンタージュ、映画/ブルース、ジャズ、ビーバップ/ハーレム、南部、アメリカの夢/『母さんに訊け』)
第6章 大衆詩における独創(『豹と鞭』/「アメリカの悲痛」/「アラバマの夜明け」)
第7章 ヒューズの詩方とは
終章 ヒューズ以前の黒人詩(ポール・ローレンス・ダンバー/クロード・マッケイ/ジーン・トゥーマー/カウンティ・カレン/ジェイムズ・ウェルドン・ジョンソン)
引証文献一覧
あとがき
索引