2018年 年頭にあたりまして
会員の皆さま
年頭にあたり、執行部・事務局よりご挨拶かたがた今年度の活動を振り返り、また来年度に向けてお願いを申し上げたいと存じます。
今年度もおかげさまで例会はすべて無事終了することができました。5月総会での花岡先生のご講演「作家とアルコール ―ウィリアム・フォークナーと倉橋由美子―」に始まり、各月例会では新進からベテランまで示唆に富む研究発表がありました。とりわけ、6月にはJanna Malamud Smith氏(Bernard Malamudの長女)のご講演、7月には金澤先生を中心とする「フォークナー・アフタヌーン」、10月には宮永先生のとりまとめによるシンポジウム「アメリカ文学の新学期―21世紀アメリカ小説教授法」、12月大会では高村先生主宰によるフォーラム「ポエティックスと危機の表象―写真とテクストの交錯のなかで」、そして先日1月6日には藤井先生司会による若手シンポジウム「Crisscrossing Denis Johnson:デニス・ジョンソンの創作における家と反復」と、多彩な企画を実現できたことはひとえに会員各位のご協力の賜と感謝しております。特に若手シンポジウムでは各発表者の非常にしっかりした作品読解が印象的で、関西の若手研究者の実力を感じ取ることができました。
また、渡邊先生の日本アメリカ文学会学会賞、井上会員の同新人賞受賞に続き、当支部でも柳楽、近藤両会員が関西支部第4回奨励賞を受賞されたことは今年度の大きな慶事として特筆しておきたいと思います。
新関先生のご尽力によりホームページもデザイン性の高いものに一新されました。例会のお知らせはもとより、新刊紹介、各種研究会・講演会のお知らせ等、日々情報が追加され、充実したホームページとなっております。
この勢いに力を得て、来年度もさらに充実した支部活動を続けてまいりたいと考えております。例会での発表申し込みは事務局まで随時(できましたらお早めに)お寄せ下さい。また、『関西アメリカ文学』への投稿もよろしくお願いいたします。今年度は9編の投稿があり、これが奨励賞のダブル受賞につながったと考えております。来年度もぜひ積極的にご投稿いただければ幸いです(4月15日締め切り)。その他、例会や大会フォーラムの企画等についてもアイデアをお寄せいただければ助かります。
お願いばかりで恐縮ですが、郵便料金の値上げもあり、いずれは電子メールによる例会案内に切り替えていくことも検討したいと考えております。その準備のためにも、差し支えなければメールアドレスを(変更も含めて)事務局までお知らせいただければ幸いに存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
執行部・事務局一同