書籍名:テクスト批評の実践――英語圏文学・映画・漫画
編著者:金子幸男、藤田憲司、真田満、水口陽子
発行年月日:2024年4月30日
出版者:音羽書房鶴見書店
頁数:286頁
定価:本体3,200円+税
ISBN:978-4-7553-0444-6

英米文学のキャノン作家にとどまらず、英語圏作家たちの小説を加え、映画や漫画をもテクストとして読み解き、それら作品の豊かな魅力を紹介する9編の論考を収める論集。批評理論をひも解く用語解説とコラムも併せて収録している。

目次
まえがき(金子 幸男)

語りが構築する身体・生――ジョン・ゲイ『ポリー』を中心にして――(藤田 憲司)
●用語解説 指示対象
●コラム  ジュディス・バトラー

階級を取りはらう女性たち――マルクス主義フェミニズムで読む 『ミドルマーチ』 ガース一家の物語――(佐藤 エリ)
●用語解説 再生産労働
●コラム  マルクス主義フェミニズム

『四つの署名』におけるホーム、中心と周辺――ポストコロニアルな読みとイングリッシュネス――(金子 幸男)
●用語解説 イングリッシュネス
●コラム  ポストコロニアリズム

ユングで読む『ドラキュラ』――影とアニマ――(谷 綾子)
●用語解説 影/アニマ
●コラム  ユング

「心」 を探す物語――カズオ・イシグロの 『クララとお日さま』 におけるポストヒューマン――(原田 寛子)
●コラム  ポストヒューマン

メルヴィルのディプティク作品における不可視のイデオロギー(真田 満)
●用語解説 生政治
●コラム  マルクス主義批評

家を建てる女と運転する女たち――スローシネマと周縁へのまなざしとしてのライカート 『ライフ・ゴーズ・オン』――(水口 陽子)
●コラム  フェミニズム、ジェンダー、クイア批評 (水口陽子)
●コラム  エコクリティシズム (浅井千晶)

チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの短篇を読む――語り、視点、コロニアリズム――(藤田 眞弓)
●用語解説 シングルストーリー/ネオコロニアリズム
●コラム  脱植民地化以後のポストコロニアリズム

『デスノート』 における規律型社会――夜神月の目指す新世界――(山内 政樹)
●用語解説 パノプティコン型の監視社会/エピステーメ
●コラム  ミシェル・フーコー

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