【書名】『フォークナー、エステル、人種』
【出版社】松籟社
【発行日】2017年3月31日
【価格】2000円+税

【紹介文】
詩人として出発したフォークナーを、小説へと、そして南部社会と人種意識というテーマへと向かわせたものはなにか。後に妻となるエステル・オールダムとの共作、及び現存する彼女の3つの短編作品(「ドクター・ウォレンスキー」「渡航」「星条旗に関わること」)の分析を通じてこの問いに応答する本邦初のエステル論はじめ、フォークナー読解に新たな視点を導入する論考群。

【目次】
まえがき
第一部 ヨクナパトーファ・サーガ以前のフォークナー
第一章 『大理石の牧神』における二人の母──月と大地、モードとキャロライン・バー
第二章 エステルの「星条旗に関わること」、エステルとフォークナーの「エリー」──エステルの作品がフォークナーに与えた影響について
第三章 『兵士の報酬』論
第二部 エステルの三つの短編小説
第四章 「ドクター・ウォレンスキー」──ポーランド人とニューオーリンズの人形
第五章 「渡航」──五色のテープと富士の雪
第六章 「星条旗に関わること」──上海のアメリカ人
第三部 一九五〇年代のフォークナー
第七章 「共産主義者」と「黒ん坊びいき」──『館』における階級と人種
第八章 フォークナーと公民権運動──フォークナーの一九五〇年代における人種問題に関する発言について
引用文献
あとがき
索引
人名索引
作品名索引
事項索引

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